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    第九章 「北陸からの帰還」

    第九章 「北陸からの帰還」

    その時、確かに俺と山地はツーリングに出かけた。
    いや、俺のソロツーリングに彼が付いてきたというのが正解か?
    確かに行ったのだが、俺の記憶からほとんど抜け落ちている。
    彼との思い出はとても断片的なものだ。
    今回は、その断片をつなぎ合わせてお届けしよう。

    そのツーリングは、能登半島を廻り、日本海沿いに西に向かい、
    滋賀、京都をめぐって1週間ほどで帰ってくる計画だった。
    山地はそこに便乗してきた。
    しかし、彼の休みは2日間だという。
    一体なぜ便乗してくるのか?
    理由は不明のまま俺たちは出発した。

    ルートは覚えていない。
    貧乏だった俺たちは、当然高速道路など使わずに一般道を走ったはずだ。
    とにかく最初の目的が能登半島な俺たちは、ひたすら走りつづけた。
    当然1日で辿り着くはずも無く、途中のキャンプ場で1泊することになった。
    小川の流れる森林公園のようなキャンプ場だったと思うが、ここもあまり記憶に無い。

    さて、問題の2日目。
    山地は明日仕事の為、今日帰らなければならないはずだが、
    しばらく俺と行動を共にした。
    が、そのうち彼の本能が何か信号を発したのだろう、そろそろ帰ると言い出した。
    どういうルートで帰るのかをたずねると、

    「ていうか、ここどこ?」

    そこから説明せねばならんのか!?

    「地図、見せて」

    地図、持ってないのか!?

    「大体わかったから、とりあえず国道に出るまで連れてってくれ」
    俺は言われるがままに、山地を国道まで連れて行き、そこで解き放った。

    「じゃぁな~、気をつけて帰れよ~」

    見送る後姿には、ここがどこかわからず地図も持たずに家まで帰れるのか、
    といった不安は一切感じられなかった。
    帰るには、山をいくつか越えていかなければならないはずなのに。
    携帯など誰も持っていない時代、その後彼の消息は家に帰るまでわからなくなった。
    俺は、ほんの少しだけ心配したが、
    その後 能登半島~東尋坊~天橋立~琵琶湖といった名所を観光しているうちに、
    彼のことはすっかり頭から抜けた。

    数日たって家に帰り、彼を探すと、ちゃんと戻っていた。
    話を聞くと、どういうルートで帰ってきたかは定かではないが、
    気が付いたら見覚えのある道を走っていた、らしい。
    俺は思った。

    「帰巣本能ってあるんだな...」

    第九章  完












    キッキーッ!

    ドーン! 

    び~っくりどっきりメカ  発進~!

    すでにネタバレかっ!


    「THE 山地伝説」

    第十章 「クワガッタン登場!」

    COMING SOON!

    あの悪夢がよみがえる...

    コメント

    あの天橋立ツアーには、山地も付いていっていたのか!それは知らんかったなあ(笑)

    誰も知らない真実を明かす。
    それが山地伝説なのだ。

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