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    ウルトラ・ダラー

    ultradoller.jpg
    「ウルトラ・ダラー」
    手嶋 龍一 著
    全336ページ

    話題になってから少したつ(18年3月刊行)が、読んでみた。

    ウルトラ・ダラーと呼ばれる北朝鮮発の超精巧な偽100ドル紙幣を題材に据えた諜報ミステリー。
    もちろんフィクションなのだが、「これを小説だと言っているのは著者だけ」というキャッチコピー通り、登場人物・組織・機関等に実名が使われていたりするので、どこまでがフィクションかわからなくなる。
    このあたりは「ダヴィンチ・コード」的な手法といっていいかも。

    ストーリーとしては結構複雑であるが、軽い(というかある意味稚拙な)文体と、主人公のスティーブン・ブラッドレー(イギリスの名家の出身でBBCの特派員、さらに裏の顔としてイギリスの諜報部員でもある)の日本文化に関する知識を生かした渡世術でさまざまな人物に取り入っていく様子や、物語とはあまり関係の無いウンチクなどもあり、大変読みやすい本となっている。

    そんなわけで、フィクションとしてもノンフィクションとしても楽しめ、ウンチクも手に入るという点ではおすすめの本。
    といいたいところだが、そのウンチクって正しいの?って考えをおこさせる例を1つ。
    登場人物の持ち馬としてサンデーサイレンス産駒のサイレントギャラクシーとサイレントディテクターという馬が登場するのだが、競馬ファンならちょっとおかしいことにすぐ気づくだろう 。
    そう、日本の競馬では馬名はカタカナで9文字までと決められているのである。(外国馬はこの限りではない)
    つまり、これらの馬はサイレントギャラク、サイレントディテクとなるべきなのである。
    ノーザンファームの吉田勝己社長とか実名で登場させてる割に、著者は競馬にはあまり詳しくないと見える。
    このあたりもっと勉強してもらえるとリアルさが伝わってくるのに。
    もっともこの馬たち、序盤でいかにも重要な鍵を握っているかのように登場するのに、別にストーリーと全く絡んでこないのでどうでもいいのだが。


    そんなわけで、


    評価  ★★   星2つ。


    ラストの強引なまとめかたとか、伏線をいろいろ張っておきながら放置したりとか、小説としては?です。

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